詩人・山本和夫氏(明治40年~平成8年)は、美しい自然に恵まれた福井県遠敷郡松永村(現小浜市)に生まれた。
作家、評論家として幅広く活躍した彼は、数々の合唱曲の作詩も多く手掛けた。
地元小中学校、高等学校の校歌にも、ふるさとを愛する詩が用いられている。
生家が在る小浜市門前には、征夷大将軍の坂上田村麻呂が806年に創建したとされる「明通寺」がある。
幼少期は専らの遊び場であり、死後はここに葬られ、優しくふるさとを見守ってる。
《 山本和夫 詩碑 》
故郷の原風景が詠まれた作品「青の村」が刻まれている。
設計/谷口吉郎
建立者/文化運動メンバー一同
建立年/昭和50年
《 山本和夫 墓 》
墓石に掘られた文字は山本和夫本人の文字である。
家族の希望で、山本氏自らが作成した仏様の陶板が埋め込まれた。
「明通寺」
大同元年(806年)、北陸地方を巡行中の坂上田村麻呂が創建したとされる。
地方寺院の例に漏れず、中世以前の沿革はあまり判然としていない。
現存する本堂、三重塔は鎌倉時代中期、13世紀のもので、中興の祖である僧・頼禅によって復興されたものである。
境内の本堂と三重塔は昭和28年国宝に指定された。
《 国宝 明通寺本堂 》
《 国宝 三重塔 》
《 春の訪れを待ち望む、松永川 》
山本和夫氏の原風景がひろがっていた。
「明通寺」所在地
福井県小浜市門前5-21 Google マップ